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【放課後さいころ倶楽部】京都弁について【2019秋アニメ】

放課後さいころ倶楽部の京都弁

2019秋アニメの「放課後さいころ倶楽部」は舞台が京都ということもあり、主人公・武笠 美姫(たけかさ みき)は"京都弁"を話す。

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原作でもこの通り"京都弁"を話しているが、京都を舞台にした多くの作品は標準語で描かれることが多い。原作小説が関西弁だった「響け!ユーフォニアム」もアニメ版では標準語だったりする。

京都だけでなく、地方を舞台にした作品でも方言が出てくることはあまりなく、主人公たちは標準語で話すことがほとんどだ。

ではなぜ放課後さいころ倶楽部では"京都弁"のままなのか。

それは京都弁を話す美姫と、京都弁を話さない委員長の翠の個性に必要不可欠だからと思われる。

 

 

 

京都弁は論理的思考に不向き

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「京都弁はあいまいな表現が多いから、論理的思考に不向きなの」

 

美姫が京都弁を話す一方で、京都弁を話さない委員長になぜ京都弁を話さないのかと聞く綾。それに対して委員長こと翠は「論理的思考に不向き」と答えます。

京都弁を話す人たちを敵に回してない?と思う発言にも取れるが、京都弁の特徴である「あいまいな表現」というのは間違いでもない。

京都弁、京ことばとも呼ばれるこの言葉づかいでは「直接的な言い方は避ける傾向」がある。

Twitterでは「良い時計してる」=「話が長い」を意味する京ことばがバズっていた。

 

 

翠にとってこうした「あいまいな表現」は好きではない。だからこそ標準語で話している。わざわざ標準語で話しているのだから、逆に京都弁を話す人物もまた必要になってくる。

だから美姫は京都弁を話している。

逆に美姫の方にも事情があって、美姫は空気を読むタイプ。彼女が京都弁を話すことによって"奥ゆかしさ"が出てくる。こうした二人の言葉遣いが双方にとってよりキャラクターの個性を際立たせているからこそ、この作品には"京都弁"は必要なのだ。

 

言葉づかいで個性を出す方法は語尾に一言加えるものがある。「~おじゃる」、「~だっちゃ」、「デス」などなどあげればキリがないが、これらは方言を使わずにキャラクターに個性を出すには最適なものだが、京都弁のような奥ゆかしさなどのイメージはなく、キャラクターの存在感を際立たせるものが多い。

その中でも方言を使った語尾「~ずら」はキャラの存在感、そして方言女子の良さをうまく表現できている。

 

放課後さいころ倶楽部の京都弁監修

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「世界には私の知らん楽しいことが、まだまだいっぱい溢れてるかもしれへん」

 

京都弁を話す武笠美姫の声優は宮下早紀さん。奈良県出身の方で、お母さんが京都出身、お父さんが大阪出身。お母さんからは京都弁のレクチャーをしてもらっているようで、普段から無意識に喋っていた方言は大阪弁だったかもとインタビューで答えています。

また放課後さいころ倶楽部では京都弁監修の方がいるようです。

京都弁に挑戦する声優陣の演技にも注目して「放課後さいころ倶楽部」、見ていきたい。

 

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京都弁に対する口コミ・感想

 

 

 

 

 

原作コミック

 

©中道裕大・小学館/放課後さいころ倶楽部製作委員会