2019夏アニメの「魔王様、リトライ」。
中身は異世界転移で、自分が作ったゲームの魔王となって異世界を生き抜いていく作品。
今期の異世界作品はほかにも「ありふれた職業で世界最強」や「異世界チート魔術師」、「通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか?」などがありますが、この「魔王様、リトライ」はすべてにおいてチープです。
背景のシンプルさ
第1話の森でのシーン。手前側にある木がかろうじで影などがついていますが、奥の木々は濃い緑や薄い緑の一色でベタ塗。作画どうしたの!?とツッコミを入れたくなるところですが、なぜだかこの木々の描き方に好印象を持ちました。
もう一つ紹介したいのがこの岩場でのシーン。こちらの背景もとにかくシンプル。岩の色みを最小限で表現していて情報量を最小限にして分かりやすい。
これら木や岩場のシーンの背景は童話や絵本みたいなシンプルな画で描かれていて、近年のリアルを追求した現実的な描写を描く手法とは真反対の道を突き進んでいて姿は、チープな印象を受けますが、それが逆に新鮮で好印象を受けます。
技の演出
背景のシンプルさもさることながら、技のネーミングセンスや演出もB級感あふれるセンスで作品を彩ってくれます。
ここでは深く紹介しませんが、音楽やSEもとにかく複雑さがないシンプルな音。妙に耳に心地よかったりします。
制作会社EKACHI EPLIKA
この「魔王様、リトライ」を制作しているのはEKACHI EPLIKAというアニメ制作会社。
2017年に設立した新しい会社で、TVアニメは「踏切時間」に次ぐ2作目。しかも「踏切時間」は5分のショートアニメなので、30分枠は初めて。
「新しい会社」で「30分枠は初」と聞くと不安しかありませんが、まあその不安は良くも悪くも当たっていて他作品と比べると決してクオリティが高いとは言えません。
だが、他作品にはないシンプルな絵、音、演出がここにはあるのです。
声優だよりの力業作品
ここまでチープチープと言っていますが、ストーリーはよくある異世界転移ではありますがオリジナリティがあって面白いですし、キャスト陣は主人公の津田健次郎さんをはじめ戸松遥さん、佐藤利奈さん、森久保祥太郎さん、石原夏織さん、豊崎愛生さんといった豪華声優陣が集結。
声優陣だよりといってしまえばそうかもしれませんが、声優さん方の見事な演技力とこのチープさが掛け合わさってこその「魔王様、リトライ」。
ぜひ思わず見たくなってしまうチープを味わいを感じてほしい。
このチープさがクセになるな( 'ω') #魔王様リトライ
— まいこ〜@だいぶ疲れ気味 (@7michael8) July 31, 2019
魔王様、リトライはサメ映画、なるほどね
— 新横浜駅混雑情報bot (@the14th_y) July 28, 2019
チープなのにおもしろい
かなり中の人のおかげもあるんだけどギャグ寄りだから問題ないやつ
職場で1番お喋りするオッチャンが「魔王様リトライ」というアニメがおもろいと言っていたのでアマゾンプライムで視聴し始めたところ、チープおもろい。なんか良い意味で懐かしい安っぽい作りで、どっかで見たようなテンプレぶっ込んでくるし、頭空っぽでダラダラ楽しめる。アラフォー以上にオススメ。
— 510712 (@510712aurora) July 21, 2019
© 神埼黒音/双葉社・「魔王様、リトライ!」製作委員会