2019夏アニメ『彼方のアストラ』
2019夏アニメの「彼方のアストラ」のSF問題が題題になっているようです。そんな中、原作者である篠原健太さん自らが思いの丈をツイートしました。
以下のツイートをまとめるとこんな感じ。
・論じるだけ不毛だと思っている(評論は自由)
・彼方のアストラは「より面白く、より短い方」の優先度が高い
・この作品はハードSFでも本格ミステリでもなく少年漫画
・たくさんある明るいシーンやいくつかあるギョッとするシーンのどれか一つでも子供たちの心に刺さればいい
件のレビューの言いたいことは正しいと思います。口調の悪さはありますが評論は自由であるべきです。むしろ肌の合わなそうな人にまで作品が届いてる事を嬉しくも思いました。
— 篠原健太 (@kentashinohara_) September 16, 2019
その一方で僕は全ての項目に反論もできます😚。正しさの視点が違うということですね。
例えば彼らは無人探査機が取ってきたデータを持っています。人間に適して安全な成分の空気や食料が存在する惑星を選んで訪れてるので話がポンポン進みます。テンポのために都合のいい設定を作ってるのでご都合展開は当たり前で(笑)。描きたいものと読みたいものが違うとしか言いようがないわけです。 pic.twitter.com/LMY5XHdH7l
— 篠原健太 (@kentashinohara_) September 16, 2019
インタビューなどで繰り返し言ってるのですが、僕はこの漫画を子供たちに読んでほしいと思ってます。舞台装置としてだけのなんちゃってSFですが子供の入り口になってくれればとても嬉しい。僕の子供の時のSF体験はガンダムや銀河鉄道999やドラえもんの映画です(アストラ観たら分かると思うけど)。
— 篠原健太 (@kentashinohara_) September 16, 2019
彼方のアストラのたくさんある明るいシーンやいくつかあるギョッとするシーンのどれか一つでも子供たちの心に刺さればいいなと願っています。そしてもちろん最終回も。
— 篠原健太 (@kentashinohara_) September 16, 2019
といわけで皆さん。
9月18日。
彼方のアストラ最終回1時間スペシャル!
絶対観てくれよな!
以上宣伝でした!
つまりSF体験の入り口として子どもたちに読んでもらうことを目的としているため、SFの議論は問題ではないということでしょう。
ちなみに話題となっている「彼方のアストラ」SF問題は、prime videoのアニメ「彼方のアストラ」レビューの中にあります。
こちらのtogetter記事がわかりやすいため、そちらを参照されたし。
見ない方もいると思うので話題となっているツイートはその下に載せておきます。
日本のSFファン(笑)が、こんな自分は何も創造できんくせに一人前の口ばかり利くクズばっかりだから、SF大会が特養老人ホームみたいになったんだねえ。『彼方のアストラ』みたいなジャンルの入口になる作品は常に新しいのが必要だし常に重要な作品なのだけど、年寄り向けのしか評価しないんだ奴ら。 pic.twitter.com/YDhF8BXCi3
— スター⭐トウィンクル A.C. (🚀𝖭𝖢𝖢𝟣𝟩𝟣𝟢𝗁𝗁𝟤) (@AnamesonCraft) September 14, 2019
SFの衰退云々は私はあまり詳しくないですが、作品をどういった視点で見るかは人それぞれですので、篠原さんが「レビューの言いたいことは正しい」「評論は自由であるべき」と言いつつ、「肌の合わなそうな人にまで作品が届いている事を嬉しく」と言っているのを見て素直に尊敬します。
どうしても自分と違う意見を言われると気にしてしまうものですが、正しさを認めつつ、でも自分はこういった作品を作りたかったんだと主張しているのも、作品作りに多大な愛情をこめて作っていることも分かります。
「彼方のアストラ」最終回に期待です。