第1話 五七五系女子
「川柳少女」第1話の感想です。
五七五
かなりの口下手な七々子。口下手なキャラクターはいっぱいいるけど、なんだかんだ喋っているのが普通。そこを七々子は口下手のまま、筆談というコミュニケーションを確立している。
口下手な人は、何を言ったらいいか分からないとか、考えすぎてしまうとかいろいろ理由はあるけど七々子の場合は考えがまとまらない。その割に川柳になるとスッと言葉が生まれているし七々子のコミュニケーション能力は高そう。
短冊
どこからともなく短冊を取り出し想いを書き記す。五七五でしか会話できない制約はあるものの、短冊にブログのURLを載せるなど短冊の使い方は句を詠む以外にも使っている様子。こうしたささいな描写も七々子の柔軟性を感じさせ、1話の完成度は非常に高い。先生との会話も七々子がクラスのみんなと打ち解けていることが分かるし平和な世界という言葉がとても似合う作品。
花澤香菜の演技力
言葉でコミュニケーションをあまりとらない分、表情や仕草でコミュニケーションをとる七々子。かわいい。
第1話の一番のポイントはざーさんの演技力。七々子は基本的に句を詠んで会話しているため、テンポは必ず五七五。そのテンポで感情をつけて台詞を言わないといけない制約はとても大変そう。
インタビューの中で花澤さんは「収録にあたって、川柳以外で声を発するときはなるべく言葉にならないように、というディレクションがありました。アドリブで喋る場合は全て川柳でやらせていただきました。」とあり、言葉にならない微笑み声などはさすがです。
みだらな青ちゃんと共にアニメイズム枠の川柳少女。二作品とも個性的な設定を持っているけれどうまくラブコメになっていて楽しめそうです。
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