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【風が強く吹いている】22話感想「箱根-キング、カケル」【2018秋アニメ】

第22話「寂しさを抱きしめろ」

「風が強く吹いている」第22話見ました。今回はその感想。

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8区 キング

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22話より/©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

 8区はキング。開始早々榊に抜かれてしまい箱根にのまれかけるも監督の言葉で落ち着きを取り戻す。キングのパートはその走りに着目するのではなく、キング自身の大学生活を描くことで、リアルな大学生の像が浮かび上がる。10人の中で一番プライドが高いのはキングかもしれない。

大学生活

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22話より/©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

 大学1年生のキング。少し若い雰囲気を感じないことはないがほぼほぼ今のキング。1年生ということで偉そうな雰囲気はなく、薔薇色の大学生活を夢見て来た青二才という印象も受ける。

 あまり意識したことはなかったのだけど、キング、ハイジ、ユキは4年生で同級生に当たる。でもこの3人が一緒に話しているところを見たことがない。むしろキングは誰とも仲が良いという感じはなく、神童の部屋にあるテレビでクイズ番組を見つめる日々だったのかも。そう考えると神童が入ってくるまでの2年間は本当にぼっちを極めていたのかもしれない。

 キングが就活がうまく行かない時にもう走らないとか言っていた時に近くにいたのはハイジでもユキでもなく神童だった。神童はキングのそういうプライドの高い構ってちゃんという本音を見抜いてたのかもしれない。

キングの由来

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22話より/©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

 「俺はキングだ。近寄るな」。そのプライドの高さから一人を極めた男の言葉は重い。だれかの一番になりたいという想いがある一方で、一番になるために踏み込む怖さもあって踏み込むことはできない。踏み込めないのだから相手も踏み込んでくるわけがない。キングの心が痛いほどわかる。大学はとくにその場限りの友達ができたりするもので深い関係を築くには踏み込んでいくしかないんですよ。でもそれが怖くて。最後の最後でキングの大学生活に一輪の花が咲いてよかった。

9区 カケル

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22話より/©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

 キングからのタスキを受け取りさあ9区カケルの出番。今までのみんなは箱根の空気にのまれて落ち着きを取り戻す展開がほとんどでしたがカケルは最初から見える景色が鮮明でとてもクリア。むしろ絶好調。これが走りの才能を手に入れた男の最強伝説の始まりか。

ゾーン

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22話より/©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

 誰にも邪魔されることなく自分の走りをするカケル。ハイジが「違う次元に行こうとしている」と表現していたが、カケルの走りは確かに次元が違う。

 視界がクリアになって周りの景色が鮮明に描かれていたけどカケル自身もクリアになる。すべての雑念から解き放たれるような感じが良い。これぞアニメーションの世界。

好きだよ、俺も

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22話より/©三浦しをん・新潮社/寛政大学陸上競技部後援会

 タスキを受け取る直前、カケルはジョージに対して「好きになるってさ、どんな気持ちだ。いいよな、それって。好きだよ、俺も。」と想いを口にする。ジョージは「誰を?」と聞いているけど、ここでの好きは竹青壮のみんなであり、走ることであり、そして一緒に走ることなど色々なことが当てはまりそうだけど、一番はたぶん第1話でハイジがカケル問いかけた「走るの好きか?」の答え。最終回に向かって止まらないスピード感も溜まらないし次回の最終回が待ち遠しい。

 次回予告なんてハイジの顔がアップされたシーンだけで終わらせたから、もうどのシーンとってもネタバレになるほど熱い展開目白押しなんだろうね。楽しみです。

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