エガオノダイカ 第10話「魂の発火」
2019冬アニメ「エガオノダイカ」第10話。前回王国側から描かれた話を帝国側の視点から描き出した第10話。ハロルドの相手が判明し絶望が待ち受ける。
スポンサードリンク
孤児院
リリィの「親の顔が見たいものです」はかなりの地雷発言。むしろ戦争時にこの言葉の重さは凄まじいのになぜ口走ったのか。リリィが言うには少し軽すぎる発言にも感じる。
孤児院にいる子どもの中には戦争の絵しか書かない子がいるといった話もあった。ゲイル隊長も自身の孤児院にも似たような子はいると言っていて、戦争が身近な存在であることがひしひしと伝わる。
ゲイル隊長
前回、王国視点で描かれた戦闘ではハロルドが打ち合いに負け、敗北し死んだような演出でしたが、そうじゃなかった。
ハロルドと対峙した戦闘機はやはりステラとゲイルが乗っていた戦闘機。弾を撃ち尽くしたステラの機体の前に颯爽と現れたゲイル隊長はハロルドとの撃ち合いによってハロルドが乗った機体を倒すもゲイル自身の機体も大きな損傷を負う。そしてゲイルも大きな怪我を負い、爆発する機体から逃げることも叶わない。
誰が死ぬのか
まさかゲイル隊長が死ぬなんて・・・と思う反面、いまのところ過去があるキャラはが死んでいる。ヨシュアも、イザナも、ハロルドも、ピアースもどういった人生を送ってきたかが描かれた。そう考えるとレイラさんが死ぬ可能性は非常に高い。
逆に王国側の双子や帝国側のリリィやヒューイはそこまで過去が描かれていないのでまだ大丈夫。しかしピアースの件は1話で過去の話をしてそのままお亡くなりになってしまったので安心はできない。
これで10話ですがあと2話できれいに終わることはできるのか。少し心配。
戦争を描く意義
幼女戦記のコミカライズ版を描く東條チカさんがこのようなツイートをしていました。
幼女戦記の映画観た後、エレベーターで一緒になった中学生くらいの男子の会話が
— 東條チカ (@yooochika) March 8, 2019
「戦争ってこえーな」
「昔、日本とアメリカも戦争したらしい」
「まじで、どっち勝ったの」
という内容だったので、戦争を題材とした作品を作る事への使命感を再確認した。
「エガオノダイカ」も戦争について考えさせてくれる作品。戦争の悲惨さ虚しさはもちろん、なぜ戦争をしなければならないのか。両国の視点から描くことによって、それぞれの信念があることを教えてくれる。そして一国の王女から見る戦争と、最前線で戦う兵士という視点でも戦争の見方は違う。
戦後70年以上経つ今だから、戦争という悪を風化させないためにもこの作品には意義がある。主人公の身近な人たちがばんばん死んでいくのは、それが戦争だからだ。
タツノコプロは「世界のこどもたちに夢を」をスローガンにしている。日本はもう70年以上戦争を起こしていないけど紛争地域は世界中にある。その世界に目を向けて欲しいという想いを感じる作品でもあるなと思いました。
スポンサードリンク