第20話「壊れても」
「風が強く吹いている」第20話見ました。今回はその感想。
スポンサードリンク
4区 ジョージ
兄ジョータからタスキを受け取る瞬間、ハナちゃんが俺のこと好きかもと言われ動揺するジョージ。その動揺は走りにも影響を与えハイジ達も現状を把握。
兄ジョータはいらない一言言ったなーと思うけれど、ストーリーから考えて双子とハナちゃんの恋愛話を入れるにはここしかないという絶好のタイミングだなと20話を見て思う。
兄ジョータのパートでは弟ジョージのことを想う感じだったが、ジョージのパートでは思いっきり恋愛の話。結局ハナちゃんが双子のどっちが好きなのかよくわからないけど、双子とハナちゃんは友達以上恋人未満な関係にドキドキです。
双子とハナちゃん
20話まで見てきてもどっちがジョータでどっちがジョージかよく分かっていないのだけど、ハナちゃんはすんなりジョージはジョージ、ジョータはジョータと理解していた模様。双子という括りではなく個として二人を見ているんでしょうね。この後ろ姿ですらどっちがどっちかよくわかりませんけどね。
後悔
神童にタスキをつないだジョージだが自分の走りに後悔を覚える。神童の身体は走ってきた自分よりも熱かった。それだけで神童が今どういった状況かは伝わる。その中で自分はどうして一分一秒でも早く走らなかったのだろう、と。ジョータジョージは最初から思ったことを口にして早とちりする一面があったけど、それが箱根でもうまく活きてくる脚本すごいなって。
5区 神童
高熱のまま5区を走る神童。本人が一番つらいだろうけど見ている人たちにはそのつらさは伝播する。
5区神童のすごかったのは吐息がひたすら聞こえてくるところ。神童のふらつき具合や、神童視点の視界がかすむ描写に加えて神童の吐息が聞こえてくる。こうなってくると見ている側というより走っている側の神童本人の気持ちになってくる。つらい。きつい。さむい。でも仲間が待っている。だから走るというまさしく熱い気持ち、熱い展開が5区にはあった。
4区ジョータの適当な走りと対比するとジョータの悔しさがよくわかる。
監督の言葉
監督は言う。
「神童、碁というのは難しくてな。強い者ほど負けた時の、その負け方を大事にする。どう負けを認め、どう投了するか、それが肝要だ。挑んだ末に投了したものを責めたり、逃げたと揶揄する者はおらん。むしろ見事投げ場を得たと称えるほどだろう。なぜならその男が最後まで勝とうとしていたことを皆知っているからだ。」
この箱根駅伝は視聴率20%を超える人気中継でもある。多くの人が走りを見つめ見守っているのである。神童の家族、親戚もまた彼の走りを見つめている。そして彼が全力で走っていることを皆が知っている。だからこそ監督は神童に負ける覚悟を持たせようとする。しかし神童は止まらない。みんなが待っているからと走り続け無事にゴールを迎える。
壊れても
20話のサブタイトルは「壊れても」。神童に対する言葉かと思いきやハイジの言葉でもあった。箱根駅伝一日目が終わり、帰る電車の中でハイジは親のことを話し始める。父親が陸上部の顧問をしていたこと、徹底管理をされていた中で足を壊したこと。そして竹青壮の皆を振り回したことを少し後悔するようにも見えた。
だがカケルは感謝しているとハイジに伝える。カケルもだいぶ成長しました。この二人が、いやユキ、ニコちゃん、キング、カケル、ハイジの5人が復路でどんな走りを見せるのか。
スポンサードリンク