久しぶりに「響け!ユーフォニアム」を見たのですが、キャラクターの瞳が細かいなと思いまして、今回は「瞳」に注目して見返したのでその感想。
黄前久美子の瞳。
黒目の部分は髪色とほぼ同じ色合い。虹彩は明るいオレンジ。
一見すると地味な眼にも見えますが、瞳孔の少し上に明るい緑色のハイライトが加わることで、アクセントとなり眼に彩が保たれている。
描き方については詳しくないが、ユーフォの瞳は6つの要素でできあがっているという。
ベース色、瞳孔、虹彩、虹彩部の光、色ハイライト、ハイライトの6色構成。
いわれてみればなるほど、ベース色、瞳孔、虹彩、虹彩部の光、色ハイライト、ハイライト(白)となっている。
ユーフォニアムのキャラクターはこの色ハイライトが特徴になっている。
たとえば主要人物だと以下の色合いになっている。
高坂麗奈は紫色の瞳にピンクのハイライト。
加藤葉月は黄色の瞳に薄緑のハイライト。
川島緑輝は黄緑色の瞳にピンクのハイライト。
麗奈と緑輝は二人ともピンクのハイライトだが、麗奈は赤に近い色、緑輝は薄いピンクとなっている。
虹彩の作画が細かいシーンも多いが、アップじゃない時は三日月の形に簡略化されている。
「響け!ユーフォニアム」は吹奏楽部の話ですが、吹奏楽部に所属する部員は60名以上。そのすべてにキャラクターデザインがあって名前があって設定がある。
60名以上ともなると目の色が被るのは必然。そのため色ハイライトを加えることで描き分けがしやすいようにしたのだろう。
この特徴的な色ハイライトだが、1期では描かれないシーンがある。
それが第8話、久美子と麗奈の二人が山に登り「特別になる」ことを共有する場面。
麗奈の「特別になるために」と話すシーンでは色ハイライトが描かれていない。
その麗奈を見つめる久美子の瞳も。
単なる作画ミス?とも思いましたがこのシーンが「特別」であるということを強調させる演出なのだろう。
瞳、とは少し異なるかもしれないがユーフォの涙は粒が大きい。
悔しさで泣く麗奈の涙は存在感が大きく、第1話冒頭のこのシーンを見るだけでも強く惹きつけられるものがある。
最後に驚く時の久美子の瞳。
瞳孔部分の黒をなくすことでビックする表情を作り上げている。
瞳に注目してアニメを見たことはなかったので新鮮な気持ちで作品を見返すことができた。違う作品も瞳に注目して見てもいいかもしれないね。
©武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会