アニメ「少女歌劇レヴュースタァライト」
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2018夏アニメの「少女歌劇レヴュースタァライト」。ミュージカルを原作とした新しい作品として注目を集め、2018夏アニメのダークホースとして盛り上がりを見せていました。そんなレヴュースタァライトの中には「東京タワー」と「キリン」が重要な役割を持って登場します。
ではなぜ「東京タワー」と「キリン」だったのか。少し考えようと思います。
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東京タワー
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」4話より
「少女歌劇レヴュースタァライト」では主人公である華恋とひかりの約束の場所として東京タワーが度々登場しました。第4話ではサブタイトルに「約束タワー」とあるように、東京タワーの下でした約束について二人が語り合う場面もありました。
第12話では華恋とひかりを繋ぐ舞台装置として東京タワーによく似た約束タワーが登場しました。
東京タワーは誰もが知っている建物です。そして2018年9月30日に60年間続けてきたテレビ電波の送信に幕を閉じました。今や東京スカイツリーといった新たな電波塔が登場、東京タワーは昔の建造物になってきました。
華恋やひかりの子ども時代を象徴するのが東京タワー。そして成長した今もその東京タワーは存在し続け、この場所に行けば小さかった頃の思い出とともに約束を果たそうと強く感じることができる場所です。
「塔」という存在はその高さがあればあるほど、積み重ねた努力の結晶にも見ることができます。実際に第12話では運命の舞台でひかりは永遠に星を積み続け「塔」を作っていました。
しかしその塔は積み上げても壊され積み上げても壊され、上にたどり着くことはできませんでした。
華恋とひかりの舞台少女になるという夢は塔の頂上に登ることのように難しい。
主人公が通う学園の舞台「STAR LIGHT」でも塔が登場します。塔というつながりによって二つは相乗効果によって印象的な存在になっているように感じました。
キリン
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」1話より
そして「キリン」。どうしてキリンだったのか。これは舞台「STAR LIGHT」の塔、そして東京タワーという「塔」に似ているからだと思います。
こんな考察を見かけました。
生存競争に勝つべく、他の動物が食べられない高い位置の葉っぱを食べるために首を長くしていったという話ですね。
その代償にめちゃ大きな心臓やら弁のついた血管やらと、面白い構造になっています。
つまりキリンとは生存戦略ー!でより高みを目指したものの象徴ではないでしょうか。
高みを目指す象徴。「塔」と似ているところがありますね。
少女歌劇「レヴュースタァライト」は「トップスタァ」を目指すために日々奮闘する舞台少女を描いた作品。
舞台のトップは中央の「ポジションゼロ」ですが、トップスタァとして分かりやすい表現が頂上。This is 天堂真矢も「頂きに煌めく星は、一つ」と言っています。
もしかするとポジションゼロという立ち位置が分かりにくいために「頂上」を意識させるような作品作りになっているのかもしれないですね。
舞台の塔、東京タワー、そしてキリンという3つの存在によって「頂上」という存在を印象付けられて、トップスタァになるために頂上を目指す。それを視覚的にわかりやすくしたのがこの3つの存在だったのでしょう。
またキリンは首の長い動物です。そして日本語には「首を長くして待つ」という表現があります。意味は「待ち焦がれるさま、今か今かと期待しながら待つ様子を表す表現」。
第12話でキリンが運命の舞台の主催者は私だと言っています。そしてこの運命の舞台を見るために「首を長くして待っていた」のです。
キリンはメタ的な発言でアニメを視聴している人たちも観客であると言っていました。私たちもまた「首を長くして」この最終回という運命の舞台を待ち望んでいたのです。
こういったところからもキリンである必要性を感じさせます。
まとめ
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」12話より
「少女歌劇レヴュースタァライト」はそもそも舞台の中心「ポジションゼロ」であるセンサーになるために励む舞台少女たちの物語。ポジションゼロをつかむために舞台少女たちはトップ、その頂きを目指しています。
その頂きを分かりやすく表したのが今回の舞台の塔、東京タワー、キリンという3つの高い存在だったのだと思います。
ちなみに第11話のEDで東京タワーが逆さに描かれていましたが、逆さに見えるだけで華恋は東京タワーの頂上を目指しているような演出にも見えました。実際のところどうなのか分かりませんが、キリンのオーディション会場が地下にあるところからもトップスタァになるために降りていくわけですが、その降りた先にあるのはトップスタァへの道。つまり頂上。降りているけど登っている演出かと思いました。
おしまゐ。
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