2018春アニメも中盤戦。中だるみで見なくなってくる作品もあるかと思いますが、今期は良い感じに視聴できています。そんな今期の中の一つにあるのが「実験品家族」。原作やアニメ制作が日本ではなく中国という珍しい作品で、タイトルに家族とあるようにテーマは家族です。
ストーリー
ストーリーは、マッドサイエンティストな両親によって改造人間になった4人の兄や姉を持つ天才少年タニス君が彼らの面倒を見つつ人間社会に溶け込んでいく姿を描くというもの。両親が逮捕され5人で生活しなければならなくなったけれど、改造人間がバレたら大変だと考えるタニス君。兄や姉を導くため頑張るもまだまだ幼いため空回り・・・。家族をテーマにしているため、国は違えど共感しやすいものとなっています。
魅力はCパート
そんな実験品家族の魅力の一つはCパート。これがまさかの実写パートで、実験品家族に出演されている声優さん方や、原作を連載している新潮社への取材といった番外編があります。最新話5話Cパートでは早見沙織さん、浪川大輔さんが登場、実験品家族にちなんで改造人間になるとしたらどんな能力が欲しい? という話で盛り上がっています。
最初は実写Cパートなんていいからアニメ本編を長くしてくれ・・・なんて思いながらも見ていましたが、24分アニメの尺を強く意識せずにアニメ脚本を書けるし、余分なシーンを省いたりできて流れがスムーズになるのではと思いました。また余った尺で声優さんが登場するのは声優好きには良い。
ウェブラジオやトークステージ、雑誌などもありますが、それこそアニメ本編の後に声優さん方の収録裏話などが聴ければよりアニメを楽しく感じられそうです。
アニメ本編もオススメ
アニメ本編の話も良くて、末っ子で唯一改造人間とはならなかったタニス君。自分が兄さんや姉さんを引っ張っていくんだと張り切るけれど、まだ幼い11歳。子どもゆえに幼い思考によってうまくいかないことが多々あります。そんな時助けてくれるのは兄さんや姉さん達。家族の愛を感じさせてくれます。
どのキャラも素敵ですが一番好きなのは長男のスノー。犬と融合し、犬型とヒト型になれる改造人間。変身の条件がよくわかりませんが、二重人格みたいな感じなのでしょうか。
スノー兄さんは家族に対する想いが一番強くあるように感じます。長男としてしっかりしなければという心構えがあるのでしょう。長女のアシスは楽天的な性格でぼーっとしていて長女らしさはあまりない…。
実験品家族は実験的作品
アニメCパートで知ったのですが、アニメ放送開始と同時に漫画第一巻が日本で発売という実験的なことをしていて、それこそ原作が中国の作品を日本で放送するのも実験的。Cパートが実写なのも前衛的な試みで、今後も他国の原作が日本でアニメ放送されていくのか非常に気になるところです。
最後になりましたが、実験品家族の良いところをもう一つ。
前回を見ていなくても懇切丁寧に前回の振り返りをしてくれるので見ていなくても見た内容を忘れていても思い出させてくれるのでわかりやすい!
おしまゐ。