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「劇場版 STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」を見たので感想書くよ!ネタバレ有

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 ここ1週間ほど一日一本映画を見ようDAYを実施中で「パシフィック・リム」や「特捜部Q Pからのメッセージ」、「帰ってきたヒトラー」など洋画を中心に見ていたんだけど、ふと気になっていたシュタインズゲートの劇場版も見ました。ゲームはやったことないけれどアニメは視聴済。ってことで劇場版の感想をちょこっと書いておく。

負荷領域のデジャブ

 タイトルにもある「負荷領域のデジャブ」。「負荷領域」と「デジャブ」が劇場版ストーリーのキーワードになってくるんだけど、正直アニメ本編の出来が素晴らしすぎて本作のストーリーはおまけのように感じた。

 つまらないわけではないのだけど本編のボリュームがすごすぎて劇場版の1時間半ではここまでしか出来ないよねって感じ。せめてあと30分尺があればラストに向けてもう一捻りできたんじゃなかろうかと思わざる得ない。

 ストーリーとしてはようやくたどり着いた世界線で岡部たちは平和に過ごしていたわけだけど、世界線を移動した代償がようやくやってきて岡部は突然その存在ごと消えてしまう。岡部が消えた世界で牧瀬は違和感を覚えてなんでか過去へ行って岡部の存在を思い出す。なんで過去へ行こうと思い立ったのか見たのに思い出せない。記憶力ゼロすぎて涙。過去に戻った牧瀬は岡部に、未来からやってきたこと、岡部が消えることを伝えるが岡部はようやく手に入れたこの世界線でこのまま生きろと牧瀬に言う・・・。

 とまあアニメ本編では岡部が主人公、岡部視点で話は進んでいくけど、劇場版は牧瀬が主人公。でも牧瀬の心情はあまり表現されていなかったように感じた。第三者から言われているだけで自分の気持ちは自分で言葉にしないというか。言葉にしたくないというか。

 言葉にしない、したくないから行動に移せないにいきつくのかもしれないなーとは思いつつ、はよ岡部助けに行けやあああと思われ。

 アニメ地上波の牧瀬はもっと心が強い女性である印象を受けていたんだけどそんなことはなかったようで、案外もろかったんご。それでも最後はハッピーエンドに向かって頑張る牧瀬氏。ちょっと流されすぎな気もしたけどね。

過去は変えられないから受け入れることが出来る

 劇場版の中で、牧瀬が岡部に「岡部の存在が消えてしまう」と伝える場面で、岡部は「それでも過去は変えてはいけない」と言う。過去を変えることができるということは、自分の納得のいく未来が来るまで過去を変え続ける選択をとってしまうこと。そうして果てしない時間を行き来することになってしまうことを岡部は知っていた。

 だから岡部はこうも言う。「未来を変えることはできないという事実があるから人は悲しい出来事を受け入れることができる」と。この言葉は岡部だからこそ言えるし、そこには重みがある。過去改変を何度も繰り返して考え付いた答えがこれだとすると、岡部のやってきたことはなんだったのだろうとふと思ってしまう。

 劇場版の岡部は世界線を行き来しすぎてちょっと頭おかしくなっているようにも感じて、このみんなが生きる世界線に行きついて、その後誰かが亡くなった時、岡部はきちんと受け入れられるのだろうか。気になるところだ。

 とまあアニメ本編を見てもっとシュタインズゲート見たい!!!と強く願う方にはこの劇場版はおすすめ。アニメ本編見ずにこの劇場版を見ても?が浮かぶだけなので注意かな。